マックでAV撮影、逮捕される [アダルトニュース]  「『マックでファック!』ってビデオでも撮ろうとしていたのかね」。現役のアダルトビデオ(AV)製作関係者ですらあきれる“痴態”が演じられたのは、なんと営業中のマクドナルド店内だった−。マック店内で露出系AVを撮影していた男女4人が公然わいせつなどの容疑で埼玉県警に逮捕された。いずれも“素人”だった4人だが、それでも逮捕リスクを恐れず店内で「露出系」撮影を敢行した理由を探っていくと、意外な「事情」が浮かんできて…。(加田智之) ■撮影の小道具は“大人のおもちゃ…怪しさ100%の4人は警察の入店にも気づかず 1月24日午後3時25分ごろ、埼玉県東松山市内のマクドナルド店に男女4人が入ってきた。通常の客のように飲食物を注文し、カウンターから一番遠い奥のテーブル席に着席する。 女子大生らが和やかに談笑する、平日の平穏なマクドナルド店内。だが、この4人の“出演者”によって一変した。 《どこにでもいそうな若い女が、自分の下半身に手を伸ばす。女の正面席に座った男はテーブル下でビデオカメラを身構え、その行為を撮影する。別の男は店内中央寄りの席に陣取り、他の客の視線を遮る“壁”の役を果たしている》 《“大人のおもちゃ”をも使用した行為に、女はやがてモゾモゾと体を震わせる。女の横に座った男が女の下半身に手を伸ばすと、それに呼応するかのように女も男の下半身を触り始める…》 「うん…? 何してるの? 様子がヘン」 異様な情景を目撃した女性客が110番通報し、警察官が駆けつけたのは午後4時ごろだ。 30分にわたって撮影を続けた4人は完全に“仕事”に集中していたようで、警察官たちが入ってくることにすら気づいていなかったという。 4人は4月上旬、公然わいせつなどの容疑で埼玉県警に逮捕された。監督の石井邦和(52)▽女優役の島田名穂子(21)▽男優役の落合裕也(29)、西隅誠(35)−の各容疑者だ。 撮影が行われた店は客席が20席ほどしかない小さな店だ。テーブル席を隠すような高い衝立もない。店員がいるカウンターからはさすがに死角となっているが、他の客席からは丸見えだ。 平日とはいえ、授業を終えた高校生たちがいてもおかしくない時間帯で、実際に犯行時には女子大生を含む数人の客がいた。 いわば、他人の目に触れることが確実な店内。まして若い女性を男が囲むように座っていては、不審の目で見られても不思議ではない。 そんな状況で、なぜ4容疑者は撮影に臨んだのだろうか。それを探っていくと、撮影スタッフの意外なセコさが浮かんできて…。 ■監督の狙いはコストカット?…「今回はマックで」と即決 「ホテルを使うと金がかかるから…」 県警の調べなどによると、主犯格の石井容疑者は、今回の仕事を18万円で引き受けていた。 計10万円のギャラ(男優各2万円、女優6万円)を引いた8万円が石井容疑者の取り分だが、実際はこの8万円の中から製作費用も捻出しなければならない。 2000万円の借金を抱えていた石井容疑者は必要経費を少しでも浮かせようと腐心しており、調べに対しては「ホテル代を惜しんだ」旨の供述をしている。 過去には高速道路のパーキングエリアや公園なども撮影場所として使ったこともあったという。 だが、“経費削減”だけが「公然わいせつ」を強行した理由というわけでもない。 石井容疑者は昨年5月ごろからAV監督業を始め、これまでに計8本のAVを撮影している。それらも屋外で撮影しており、「今回のような“露出系”を得意としていた」(県警捜査関係者)タイプのようなのだ。 石井容疑者が得意とした露出系AVとは、屋外など人の目につく所で性行為や裸などの撮影を行った商品のこと。石井容疑者が撮影したAVの中には、女性が屋外で放尿しているシーンを撮ったものもあったという。 また、今回撮影されたマクドナルド店と同じ敷地内にはアイスクリーム屋があるが、「石井容疑者は以前、その店内で2回ほどパンチラ撮影をしている。その経験から『じゃあ今回はマクドナルドで』と単純に決めたようだ」(同)。 石井容疑者は「露出系AVは人がいない田舎で撮影するのが基本」などとも供述しているといい、以前から都心を離れた東松山市を“格好の撮影場所”とみていたことがうかがえる。 犯行当日は、マクドナルド店に行く前に同市内のトンカツ屋に入店し、島田容疑者が店内で胸を出すシーンを撮影。ほかにも、島田容疑者と落合容疑者が車内で性行為を行うシーンも撮影していたという。 ■リアルさ求める「露出系」…リスク覚悟で撮影に臨む理由とは 「露出系は、今はムチャクチャ売れるわけではないが固定ファンが必ずいる。『どれぐらい売れるか』がある程度分かるようになれば、作った商品は全部ハケる(完売できる)」 あるAV制作会社関係者はそう話す。 関係者によると、露出系のAVが出始めたのは約10年前。そのころは撮影時に摘発されるリスクから売値が1万円程度になるなど高価だったが、安価になるにつれて爆発的に売れた時期もあったという。 現在は売れ行きも落ち着いており、一定数の固定客がいる程度。人気AV女優をメーンに据えた商品に比べれば出荷数は少ないが、固定客を相手にするため在庫が出るリスクも少ないという。 「露出系を求める客は、行為に及ぶ女性が他人の視線を気にして恥じらうところを好む。だから、露出系のAVは女優の羞恥(しゅうち)心をあおるためにリアルさを求める傾向がある」 AV制作関係者はそう指摘するが、いみじくも石井容疑者も「リアル性を求めた」と警察の調べに供述している。石井容疑者らが撮影を強行した裏には、こうした客のニーズがあったことも挙げられる。 一方で、リアルさを追求すれば当然、警察に摘発されるリスクも高くなる。AV関係者が「自分なら撮らない」と話す理由はそこにある。 「警察に捕まるリスクもあるし、店舗内での撮影などは店にバレると民事訴訟を起こされる可能性もある。露出系は借金でも抱えているようなAV監督しか撮影しようと思わないのではないか」(AV制作関係者) 2000万円にも上る借金があった石井容疑者は、危険な露出系に臨むだけの“理由”があったのだ。 ■利益は1本1万〜2万円…借金を抱える監督の背後には 石井容疑者は通常、1本15万〜18万円で撮影を引き受けていたとされる。 だが、これには出演する女優や男優へのギャラや必要経費も含まれており、石井容疑者の受取額は実際には1本1万〜2万円に過ぎなかったという。 AVの売り上げに応じて「臨時ボーナス」が出ていたとはいえ、AV制作関係者らは“制作費”のあまりの安さに疑問の声を上げる。 作品の出来を左右する女優へのギャラが10万円にも満たない−というのも、通常では考えられないという。 あまりに安い制作費とギャラ。その理由としては、石井容疑者らがAV制作会社などからの外注で商品を作る「プロ」ではなかったことが挙げられる。 実は、石井容疑者の本業は設計業だ。デパートやスーパーの売り場設計を手がけていた。借金返済のための副業として始めた素人AV監督だったのだが、その石井容疑者に撮影を依頼する人物もまた「素人」だった。 捜査幹部が言う。 「石井容疑者は中部地方に住む知人の男の依頼でAVを撮影していた。その男は石井容疑者から受け取った映像を編集し、都内のAV関係の会社に売っていた。石井容疑者はその男に約500万円の借金があり、その返済名目でAV撮影を持ちかけられたらしい」 石井容疑者は借金返済のためにAV撮影を引き受けていたわけだが、「金になる仕事」はほかにもあるはず。知人の男は、なぜリスクの高いAV撮影を選んだのだろう。 そこを解き明かすには2人の出会いまでさかのぼる必要がある。2人を結びつけたのは、共通した“ある趣味”だった…。 参考URL:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080429-00000906-san-soci&kz=soci |